| わすれなぐさ、を読む |
|
|
更新の時間がないので、今読んでいる本のことでも書きます。 研究対象です。 私は少女文化について勉強してるんですが、 吉屋信子といえば、その代表格。 戦前の少女向け雑誌に連載された「花物語」「紅雀」は 当時の女子読者の熱狂的支持を受けました。 この「わすれなぐさ」もその一つです。
作品が連載されていた当時は昭和一ケタ台。 当時、男女交際、特に親が認めない恋愛はタブー視されており、 その代替行為として、小説などでは少女同士の友愛が描かれていました。 擬似恋愛ってことですね。 今で言うところの「百合」なんかの発祥です。 (マリ見ての元ネタは吉屋信子かと思われます。)
一種のファンタジーでもあるので、官能的でもOK。 当時から現在に至るまで、男性のファンも多いです。 時代背景により、ほとんどが女学校ものなので、 いわゆる「女子高」イメージ、Sの存在が面白かったり。
この小説自体は、そのような背景を読み取るのことが 研究対象として価値があり、 現在の感覚で読書としては、楽しめないかと思います。 しかし、しかし。 この復刻版には嶽本野ばらさんの注釈付いていまして、 これは一見の価値があるかと。 私は野ばら作品は好きだとは言い難いんですが、 それでもこの注釈は面白いです。 古典も注釈しだいでエンタメになるとはこのことだなー。
|
|
【2007/01/30 23:41】
マンガ以外の書籍感想
| TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
 |